またしても著しく昔の話で恐縮。しかも単に見ただけの話でさらに恐縮。
場所は練馬区の、多分東映の撮影所の裏門みたいなところの外っ側だったかと記憶。多分。
もー記憶も定かではないんだが、当時、親戚の家が練馬区にあったもんだから、東映動画目当てじゃなくても何度かあの辺に行った事がございました。
で、道を歩いてたら、いきなりカゲスターとベルスターにばったり!!
…まあロケやってたんですね。他にカメラマンその他が4人くらいか?なぜか、かなり少人数しかいなかった。いや、残りの人たちは門の中に大勢いたのかもだが。
以前住んでたあたりでもいろんな番組のロケがやってたんだけど、テレビじゃいい人演じてるくせに、実際は始終ぶんむくれてるような人たちもけっこー見たさ。
(子供心に「これがテレビの裏側ってやつか」と思った。その時だけすげー怒ってただけかもしれないし、誰とは言わん。)
いやしかしそんな人々とは打って変わって、カゲスター氏もベルスター女史も、スタッフの人たちもなんだか和やかな雰囲気だった。
「あ、」なんて感じでみんな私のほうを見て、ちょっと「この子知ってる?カゲスターって知ってるかな?ほれほれ、なんか『あっ、カゲスターだ!!』とかって言ってくれるか??」と期待しているような空気を感じたのは、猛暑の昼下がりが見せてくれた、私の妄想だったかもしれない。
しかし無情な私はそこで立ち止まりもせず、すたすたと歩き去ってしまった。あらあら。
なんせ、他に誰も通ってないような所だし、当時の私は知らない人と喋るのは好きでなかったのになんかみんなしてこっち見てるし(ベルスターなんて顔下半分ニコヤカ)、立ち止まるわけにはいかなかったのだ。
…あたしゃバカだったよ。
今の私だったら、「あーカゲスターだ!やっぱ月曜はカゲスターですよねー!!テレランの漫画もけっこー好きだし、実は前にジャンボーグAも好きだったん(以下略)」とか言ってケータイでガシャガシャ撮っちゃうんだが。いやしかし、これじゃ嫌がられるか。
ちなみに、実際のカゲスターとベルスターはすごいキレイだった。
なんつーか、カゲスターは、最近のプーマの靴箱の赤のような、本当にキレイな赤だった。頭のぐるぐる模様と相まって、まことに鮮やか。でもなぜかあの派手マントはあんまり記憶に残ってない。それほどきれいな赤色だったんだと思う。
ベルスターは白がキレイで、脚も白っぽくてきれいだった。
ああいう衣装って、間近で見ると薄汚れてきたないかと思ってたけど、なにしろキレイという印象しかない。これについては多分、うちのテレビがぼろかったからでもあると思う。
(ちなみに、俳優さんはおられませんでした。)
以上、見ただけの話。オチもなにもなく。
子供-オタク-アイドル好きな奥様、と、特撮番組のターゲット層の幅が広々としている昨今では、ロケってどんな具合なんだろうかなと思ってみたり。
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ま、あれは何事ものんきな時代だったんだよな。ってことで昔話ひとつ終わり。
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