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「なつかしの」みたいな話。昭和レトロではなく、古いおたくの単なる昔話と視点のずれた世間話。しかもマイナー好みで忘れっぽい。大空魔竜ガイキングを礎に生きる日々。だと思う。 さぼり気味ですごめんなさい。
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これまた古い話で恐縮。

友人のTとその友人のJちゃんがバリ島旅行に出かけ、その岐路でのことだった。Tいわく、空港ですでに気になっていたが、モンチッチにそっくりなおじさんがいたのだという。失礼ながら、そのモンチッチ氏は普通の人とはちょっと違うルックスで、色黒で小柄、誰に似てるかというとモンチッチとしか答えようのない顔立ちだ。
しかもそのモンチッチ氏一行は、Tたちと同じ飛行機の、事もあろうにすぐ隣の席だったのだ。


TとJの座席はは窓側、モンチッチ氏一行は真ん中の列だ。そしてモンチッチ氏は連れが大勢いる。奥さんか付き人か知らないが色黒の女の人と、なぜか日本人の家族連れと日本人TVカメラクルーが数名一緒。一見して、何か、日本のドキュメンタリー番組の撮影のようだったという。
そして、モンチッチ氏なのか色黒の女性かはわからないが、かなりの腋臭っぷりに悩まされもした。Jちゃんは見えないようにこっそりと、小さく丸めたティッシュを鼻に押し込んで臭い対策をとっていたようだが、そんなことさえまったくの無意味だった。さらに、飛行機に乗っている間ずっとカメラはモンチッチ氏一行を写し続けているから、落ち着いて眠れなかったそうだ。
ちなみにカメラクルーの方々は悪い人ではなく、迷惑かけてすみませんみたいな、お詫びもちゃんと言ってくれて、ちょっと話してみたりもした。日本人一家のほうは、席が離れていたのでどんな人たちかはつかめなかった。
でも、一体何の番組のロケなのかはさっぱりだった。

さて、こんなバリ土産の話を聞いて1~2ヶ月後、新聞のテレビ欄を見てアッと思った。
某局の、「秘境とニッポン 交換生活」。これじゃないか?
この2時間特番は、何作か作られシリーズ化されていて、いずれも秘境と言われる地域に住む原住民の家に普通の日本人一家がホームステイして、そのおかえしに、今度は原住民一家を普通の日本人一家の家に連れてきてやり、お互いの生活の違いぶりに仰天する、というものだ。
ニューギニアのインドネシア領の奥地に住む原住民のYさん。これがモンチッチ氏だった。

これまた詳しくは覚えてないんだが、たしか、テレビで見るYさんは、絵に描いたような秘境の集落の原住民だった。ここではみんな例の腰みのやら何やらに裸足。もちろん電気ガス水道一切なし、なんかボサボサの屋根の乗った家に住み、手製の矢で仕留めた獲物を食って、木をくりだした器でなんか飲む。そんなような感じの日常。
そこに放り込まれた日本人一家と原住民との生活のギャップが生み出す笑いと、言葉が通じなくてもやがてわかりあえる人情。これがこの番組の鑑賞ポイントだ。
(いや、正直なところ、私はこの手のものは苦手なんだよ。)

そして今度はYさんと奥さん(一緒にいた女の人はやはり奥さんだった)が日本に招待される番になった。腰みのやら何やら常用だった彼らは、いつの間にかポロシャツ姿に着替え、空路日本へ。どうやらこのあたりがTたちが目撃した部分。飛行機でずっとカメラまわしてたと言う割りには、ほんのちょっと映った程度。カメラはTたちに背中を向けていたため、テレビではTたちの姿は映ってない。
そして、日本の文明に驚きっぱなしのYさんと奥さん。ステレオタイプなカルチャーショックの嵐、嵐!!、もう開いた口がふさがらない!!!



いや、しかし。Tの話によるとYさんは…
飛行機に搭乗の際、すでにマタハリデパートの買い物袋を持ってたんだ。
それに、その機は給油のためジャカルタの空港にいったん着陸したんだが、そのときも「オーッ、ジャカルタ!ジャカルタ!!%”*‘@****(現地語)」とかなりはしゃいでたそうな。…多分、ジャカルタがインドネシアの首都って知ってんだなこりゃ。

つまり、番組で見せたほどの強烈な未開の田舎暮らしでもなかったのではないか。
ウェスタン村、とは言わないが、ちょっとは観光産業を収入源としている集落の方だったのではないか。
あのブッシュマンのニカウさん(故人)だって、じつは日本行きの飛行機には背広姿で乗ってきて、マスコミの前ではおなじみの革パンツ一丁に着替えてたって逸話もあるくらいだ。
それもこれも演出って範囲だと思うので、やらせだとかって怒る気は当時も今もぜんぜんなしよ。裏側が透けて見えて、ちょっと面白かったなあという、楽しい思い出として書いてみただけで、それ以上の意図はございません。


- - - - -


後日、この一件を別の友人に話し、「意外とあの辺の村の人たちって、出稼ぎでファミコンの組み立てラインとかに働きに出てたりしてな」と言ったら、妙に頷いていた。

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