うわー、なんてこったこの野郎奴!
野田昌宏氏死去である。
この方はキャプテン・フューチャーの翻訳もされていた方です。
私はSFファンというほどではなく単なるおたくであったけど、氏の著書「
レモン月夜の宇宙船」がたいそう面白く、もうほんとに当時の私のツボで、飽きることなく何度も読んだ。
もちろんフューチャーはばっちり揃えたし(腹ペコの時には今でもソースにひたしたステーキサンドが目にうかぶ)、銀河辺境シリーズのグライムズ君がまだ若い頃も好きだった。
後に私の勤めた先で、「SF展」みたいな催しがあった。
ちゃんと入場料も取るような立派なイベントであったと記憶してるけど、私は会場内は見てないのでどんな催しだったかは…。
さらに、イベント告知のポスターに、なんと、「××日×時より野田昌宏氏講演会」と書かれているではないの。
うわあこりゃ大変。
催事課に内線して野田さんにサインをもらってもいいかどうか確認し、「講演を終えた後ならOKでしょう」ということで、私はすっかり舞い上がりまくった。
で。
講演は大盛況だったご様子で、ベージュのジャケットまで汗びっしょりになって会場から出てきた野田さんと数名の男性を発見。(おお、なんと写真そっくり。)
「野田さーん!!」と、氏ご一行を追いかけると、みなさん「え?」と、ちょっとびっくり顔である。
さらにあがりまくりの私がレモン月夜を取り出してサインをねだると、「ああ、なんだぁ…」「こんなところにもファンが」とみんな大笑いされた。私が何かあわてて伝達事項を持ってきたと思われたんだね…すいません。
心優しい野田氏は、三角まゆ毛の自画像つきサインをささっと書いてくださり、その時何か喋ったんだけど覚えてない…とほほ。
さらに、私はその時にファンレターも渡したんだけど、そしたら、翌年のお正月に野田氏から年賀状が届いてびっくり、すごい嬉しかったよ。
レモン月夜はもう紙の色も焼けてしまったけど、もちろんしまってある。
どうもありがとう野田さん。
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あの時はうれしくて同僚に見せてまわったよ。[0回]
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